2007年9月15日

2007/09/15(土)いよいよゴールのリトルサーモンへ

寝る前は暑かったのでシュラフを剥いだのだが朝はさすがに寒い。朝方雨が降ってテントがビショビショに。

6:30に目が覚めあと20分だけと二度寝。今日は起きてすぐにテント内の片付け。真下さんに声をかけられ朝食へ。

ベーグル、ウィンナー、ポテト、キャベツ炒め。クリームチーズがうまい。テントは湿ったまま片付けることに。あぁ今日で最後なのに。日本に帰ってからどこで干せばいいんだ…

「きのうは良く寝られましたか?」と真下さんに聞かれた。気づけば夜はぐっすり寝られるようになっていた。はじめはあんなにビビって寝られなかったのに。

「昨夜、銃声を聞きませんでしたか?」と真下さん。どうやら、隣のキャンプサイトに泊まったドイツ人がクマ除けにライフルを数発撃ったらしい。

「でもね、ここじゃ銃を撃つのは逆効果なんですよ」と真下さん。え?

どうやら、アラスカのクマは銃声を聞くとびっくりして逃げていくらしいのだが、カナダのユーコン川のあたりだと、9月になるとハンターが大勢やってくる、ということをクマも分かっていて、銃声がしたということは、獲物のおこぼれを頂戴できるかも?と考え、逆にクマが近寄って来てしまうらしい。

所変われば、ということで場所によっていろいろあるもんだ。何にしても、クマと遭遇しなくて良かった。


8:36出発。ツインクリークバイバイ。ゴール地点に遅れる訳にはいかないので、ガスが晴れる前に出発。出発してからずっと雨で写真は1枚も撮らず。動物も現れず。でもいいんです。ユーコンにはボーっとしに来たので。動物が出まいと多少雨が降ろうとも。

そしてゴールのリトルサーモンに到着。みんなで「いい旅だった」と握手し合う。齋藤さんも真下さんも「こんなできすぎの旅はない」と。次来たらがっかりすることもあるのかな。


3人でビールを飲む。真下さんに1本差し入れ。喜んでもらえて何より。ピックアップは13時なので余裕ありあり。旅の余韻を味わうにはちょうどよい。

帰り道、景色のよいスポット2カ所に止まる。あまりにスケールの大きい紅葉を見ながら、「こっちの人にとってはただの田舎の風景なのだろうか?」などと思う。


途中Kanoe Peopleに寄ってレンタルしたカヌーを返却し、預けていた荷物を受け取る。



ホテルに着いて久しぶりにシャワーを浴びる。鏡で見たら髪がフケだらけで驚く。やっぱり髪をシャンプーできるのはとても気持ちよい。途中2回川で洗ったけどシャンプーは使ってないので。

齋藤さんはちゃんと浴槽に湯を張って風呂に入っていた。自分もそうすれば良かったと少し後悔。きっと浴槽の底は泥だらけだったでしょう。

パッキングをある程度終えて、真下さんおすすめの中華レストランへ。ここで何とあの熊谷さんが合流。「水曜どうでしょう」で大泉洋とユーコンを下ったガイドさんだ。

TVの話をしたら「今度、札幌でディレクターさんたちと飲むんです」と言っていた。いろんな人とつながる仕事はうらやましい。

「こないだ日本に帰ってドラマを観たら、大泉さんがシリアスなキスシーンをしていて驚いた」とも言ってた。そりゃそうだ。

4人なのに真下さんはなぜか5人分のコースを頼む。えー、そんなに食べる人たちじゃないのに…

ユーコンゴールドビールを2本飲んだ。食事もうまいしビールもうまいなぁ。

食事を終えた後、熊谷さんに車でホテルまで送ってもらう。

ところが、お礼を言って部屋に戻った後に今回の旅の中で最大の事件が!何とレストランに持って行ったトートバッグがない!

急に3割ぐらい酔いが覚め、トートバッグをどこに忘れてきたのかを思い出そうとする。どう考えても、店の中か車の中のどちらかだ。トートバッグの中にはパスポートや財布など、大事なものがたくさん入っている。

とりあえず真下さんに相談し、レストランに電話してみる。とても興奮していて、という言い訳ができないほどに下手くそな英語であれこれ店員さんに聞いてみるが、どうやら店にはないらしい。

確かに、店を出た後に店員さんが熊谷さんの忘れ物を慌てて持って来たので、もし自分のバッグがあったら届けてくれていたはず。となると、熊谷さんの車の中か…

しかし、熊谷さんの携帯の番号が分からず、とりあえず自宅の留守電にメッセージを残す。車で30分ぐらいかかると言っていたから、すぐには連絡は来ないだろう…

とりあえず齋藤さんと二人でホテルの部屋で待つことに。その間、じっと部屋で待っていることができず、念のため店まで走っていって確認しようと部屋を飛び出す。

まだ十分にアルコールが体に残った状態でのマラソンはかなりきつい。

と、途中、見たことのある車が自分の側に止まる。熊谷さんの車だ!

どうやらホテルを飛び出してマラソンしているアジア人を見て、自分だと気づいてくれて車で追いかけてくれたらしい。あー助かった…

これで明日、日本に帰れる。

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