2007年9月5日

2007/09/05(水)日本からホワイトホースへ

15:12新宿発の成田エキスプレスに乗車。外は激しい天気雨。いろんな形の雲が空に溢れ、雲の博物館みたいだ。

はぁ疲れた。それにしても荷物が重い。新しく買ったダッフルが特に重い。大きめのテント(3人用)が主犯か?ギリギリまで買い物をしていた。いくつか足りない物があるが、まぁ向こうで何とか調達できるでしょう。

今回、旅の合間に読もうと持って来た本は「海辺のカフカ(村上春樹)」「野分(夏目漱石)」「思いやりのある生活(ダライラマ)」「自由論(ミル)」の4冊。さて、何冊読んで捨てて帰れるか?

成田空港に到着。待ち合わせ場所にワイルドナビの宮田さんを見つける。話を聞くと直前で1人キャンセルとなり、ツアーの参加者はなんと2人になったとのこと!

相方は北海道の年金族の齋藤さん(71)。ユーコンはこれで9回目!いつもはネパールによく行くそうだ。いろんな話を聞けそうで楽しみだ。

宮田さんから「良かったらガイドの真下(ましも)さんにハイライト(タバコ)を買って行ってください」とのアドバイス。旅行会社の人からガイドの方へのお土産のアドバイスを受けるのは初めての経験だ。早速免税店で1カートン購入。自分が知っているデザインとだいぶ変わっていて驚く。

雨に濡れた滑走路。夜のフライトは初めてかも。いろんな光が水面に反射しているようでとてもきれい。そういえば、旅に出るってすごく久しぶりな気がする。出張や友人に会いに行くのとは違って、わざわざ海外に出かけるのは、学生時代に行ったN.Y.旅行以来か。間違いなく言えるのは、今回が海外初1人旅行ということ。ま、ツアーではあるけれど。

齋藤さんからクマの話をいろいろと聞く。ドイツ人の女性がツアー中にクマにかじられたが途中で旅をやめる訳にもいかないので、そのまま下って無事命をとりとめた話。「え!衛星電話とか持ってないの!?」なんて事が頭をよぎったが、そんなもんユーコンに来る人が持ってるはずないだろう。

今回、旅のおもちゃとして何か持って行こうと考え、ギターを思いつく。ギターは昔少しだけ触ったことがあるが、基本的に素人。まぁ向こうで時間はたっぷりあるだろうし、いろいろ遊べるだろうと。ミニギターならひょっとして機内に持ち込めるのでは?と考え、出発3日前にヤマハのミニギター(JR-1)を購入した。
想像はしていたけど、やっぱりギターの持ち込みには苦労した。高さ55cm以上だからダメと言われたが、粘り強く交渉。「搭乗ゲートでダメだって言われるかもしれませんが、それでもよければ…」とANAのカウンターの女性に言われた。もしダメだった場合は携行品3つ目なので21,000円かかるとのこと。結局、無事持ち込むことができたのだが、「他に持ち込みを断られたお客さんがいるので、最後に降りて下さい(持ち込みを気づかれないようにしてください)」とのこと。まぁそれぐらいは協力してあげますよ。

でも、齋藤さんと宮田さんはグラホの対応に呆れていた。「昔はこんなことなかったのに…」何でも派遣社員になってから融通が利かなくなった、とのこと。責任取れないし、取りたがらないよね。こーいう仕組み、人が交換可能な社会では、何かが決定的に失われてしまうことがあるようだ。

飛行機の中では隣の席の日本人女性といろいろ話をした。その女性はホテルスタッフとしてカナダのカルガリーに語学留学中に今のダンナ様と出会ったとのこと。1人暮らしのお父さんの世話のために頻繁に日本に戻っているらしい。とてもお酒を飲む方で、つられて沢山飲んでしまった。やっぱりワインはやめておこう。

無事バンクーバに到着。そしてここで早くも大事件が起きる。

乗り換えまで時間があったので、齋藤さんと当たり前のように二人でビールを飲む。こういう時、お酒を飲む人相手だと気をつかわなくていいな。しかし、このビールを飲みにカフェに移動する前に、齋藤さんが手帳を搭乗ゲート前のソファーに置き忘れてきてしまった。取りに戻ったのだがどこにもない!

係員に何とか説明しても「I don't know」と言われ困ったが、盗られるものでもないだろうから、誰か拾った人がどこかに届けたのかもと思い、歩き回ってカウンターらしき所を捜す。すると無事15番カウンターで発見!きっと誰かが良かれと思って届けてくれたのだろう。齋藤さん大喜び。

聞けば何とその手帳には、2000年からの旅の日記が書かれていたとのこと。そりゃぁなくしたらショックだわ。

国内便に乗り換えホワイトホースへ向かう。ハインツのトマトジュース、しょっぱい、でもうまい。齋藤さんから「川で誰かに会ったら、にこやかにあいさつしとけ」とアドバイス。お互いに何かあったときに助け合えるように、とのこと。「お互い様」の精神ですね。


無事ホワイトホースに到着。ホテルのチェックインを済ませ、齋藤さん行きつけの中華料理店で前夜祭。手帳を見つけてくれてありがとうと何度も感謝される。

12時前に寝たけど3時頃に目が覚める。その後1時間半ほど寝られず。齋藤さんのいびきが定期的に止まり、まったく音がしなくなるので「これって無呼吸…では?」と余計な事が頭で回り出しますます寝られない。ま、でもほっとけばそのうち寝られるだろうと思い、気づいたら翌朝7時だった。

滞在ホテル



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